VisualStudio 2015 のインストールは少々変更が図られています。
本体のインストールの後に、SecondaryInstallerが立ち上がり、追加機能のインストールを行う形になっています。
この中で注目したいのは「Microsoft Visual Studio Emulator for Android」です。
このEmulatorはHyper-Vへx86ベースのAndroid4.4が搭載されたもので、WindowsPhone8.1Emulatorと同じように加速度のテストなどもEmulator上で可能になりますし、Hyper-Vベースなので、今までのVirtualBoxベースのエミュでは毎回Hyper-VのON/OFF切り替えをしなければならかったことから解放されます。
VisualStudio 2015 Preview をインストールしたあとAndroidアプリの作成を行うと、Xamarinのダウンロードを促す画面が表示されます。
さて、すでにXamarinをインストール済みの方も多いと思うのですが、この画面のリンクから表示されるホームページに掲載されているXamarinは「XamarinInstaller-VS2015」という専用のXamarinが用意されています。
すでにインストールして最新のXamarinにしている場合は、一度アンインストールしてから「XamarinInstaller-VS2015」をインストールする必要があります。
また、インストール後にXamarinのアップデートを行えますが、アップデートしてしまうとVS2015対応が削除されてしまうそうなので、アップデートは避けましょう。
さて、早速テストしようと思いブランクを作成してコンパイルを行うと「”MergeApkRecipelists” task was not given a value for the required parameter “RecipeFiles”」が発生してコンパイルが行えません。
エクセルソフトの田淵さんもBlogで同じ現象が起きていることを書かれていたのですが、田淵さんからツイッターでコメント欄に回避方法が乗っていますと教えていただき、試したところ無事ビルドしてNexus7に転送して起動することまでは確認できました。
手順としては、ソリューションへプロジェクトの追加で「Visual C++>Cross Platform」で「Dynamic Shared Library (Android)」を追加します。
追加したプロジェクトを、メインのAndoroidプロジェクトから参照します。
次に「C:\Program Files (x86)\MSBuild\Xamarin\Android」にある「Xamarin.Android.Common.After.targets」を書き換えて、「Import Project」をコメントアウトしておきます。
<Project DefaultTargets="Build" xmlns="http://schemas.microsoft.com/developer/msbuild/2003"> <!-- <Import Project="$(MSBuildThisFileDirectory)\Xamarin.Android.Common\ImportAfter\*" Condition="Exists('$(MSBuildThisFileDirectory)\Xamarin.Android.Common\ImportAfter')"/> --> </Project>
AndroidのBuild設定ですが「Dynamic Shared Library (Android)」が「API Lebel 19」を指定されているので、メインプロジェクトの設定も「API Lebel 19」に設定する必要があります。
これでとりあえずビルドが通り、実行可能にはなります。
さて、自分の一番の目的は「Microsoft Visual Studio Emulator for Android」だったのですが、「Emulator start error: VS Emulator Android Phone」とだけ表示され、起動させることができていません。
まずは入口に立ったというだけですが、もう少し探ろうと思います。
※追記
増田さんのBlogに書かれていたのですが、Xamarin.Formsを使用する場合は上記の設定をわざわざしなくてもBuild可能とのことです。
「Microsoft Visual Studio Emulator for Android」を起動可能な方法を記載されていますが、やはり茨の道で、まだまだこれからのようです。
自分がいろいろ試していたところ、やりすぎて開発環境のVS2013が不調になったため、VS2015Preをアンインストールして、VS2013Up4を修復インストールすることで、無事元の状態に戻せました。